この街にあるアーヘン大聖堂は、1000年以上の歴史をもつ北部ヨーロッパ最古の聖堂です。
カール大帝の墓所でもある大聖堂では、600年にわたって神聖ローマ帝国の皇帝たちの戴冠式が執り行われ、ドイツで一番初めにユネスコ世界遺産に登録されました。
そんな歴史や荘厳な建築が有名なアーヘン大聖堂ですが、その建設に纏わる「悪魔の伝説」があるのをご存知でしょうか。
大聖堂建築の際に、資金難に困った街の人は、「大聖堂に最初に入った者の魂と引き換えに、悪魔に建設資金を出してもらう」という取引をします。
しかし大聖堂完成後、人々は命を惜しみ、人間ではなく狼に服を着せて最初に入れてしまいました。
取った魂が人間ではなかったことに怒った悪魔は、怒りのあまり大聖堂の扉を強く閉め、その時に指を挟み悪魔の指がちぎれてしまいました。
その為、正面の右の扉にヒビが入り、取っ手には悪魔の指が残った。という伝説です。
↑この扉の向かって右の取手の中に悪魔の指が残っています。
また、入口には魂を取られて胸に穴の空いた狼の像も。
↑こちらはステンドグラスが美しいアーヘン大聖堂内部の様子。
この豪華で荘厳な建築の裏に隠された伝説を思い浮かべながら、また違った角度で大聖堂を楽しんでみては如何でしょうか。