ドイツ旅行・ツアーのトリビア 【ドイツの世界遺産 ヒルデスハイム編】


ヒルデスハイム(Hildesheim)という町をご存知でしょうか?
フランクフルトからICE(ドイツの新幹線のようなもの)でベルリンへ向かう途中にある町なのですが、この町でわざわざ下車する人は少ないかもしれません。

でも、世界遺産があると知っている方は知っている、そんな町。
ではどんな世界遺産かと申しますと…キリスト教関係です。

教会関係だと「世界遺産」というブランドでも(日本人にしてみれば)ちょっととっつきにくい分野に入りますね。
アクセスは折角いい町なので、一体このヒルデスハイムの教会がなぜ世界遺産になったのかご説明いたしましょう。

「聖マリア大聖堂」と「聖ミカエル聖堂」が登録対象となっていますが、前者が俗にいうところのこの町の大聖堂で、初期ロマネスク様式(建設は11世紀)の代表的なもの。11-12世紀の工芸品が多く見られることから、北ドイツを代表する宗教施設だったと予想されています。

後者の聖ミカエル聖堂は大聖堂と同時期に建てられました。

目を引くのは天井画。

13世紀頃に描かれたもので、この大きさで現存しているものは他に類を見ないそうです。第2次世界大戦中、この町も空爆対象となりましたが、天井画は外され、安全な場所に保管されていたため、現在でもこの貴重な財産を見ることが可能となっています。

歴史的な価値が非常にありますが、キリスト教史というものは日本人には身近ではないので、どうしてもこの素晴らしいものが評価されないのは残念なことです。
個人的には是非ご覧いただきたいものなんですけどね...









ドイツエクスプレス
ドイツエクスプレス

  • ドイツ
  • ドイツ旅行
  • ドイツの世界遺産
  • ヒルデスハイム