2026年5月～6月！ドイツ魅惑の古都★ドレスデン音楽祭

ドレスデンはかつてのザクセン王国の首都。バロック様式の壮麗な宮殿や教会、貴族の館が建ち並んでいた街ですが、第2次世界大戦の空襲で一夜にして破壊されました。しかし、1985年にはゼンパーオペラが再建、2005年には聖母教会も完成し流麗な街が再びよみがえりました。

ドレスデンのバロック建築群は17世紀末に即位したアウグスト強王によって造られました。ツヴィンガー宮殿やゼンパーオペラ（ドレスデン州立歌劇場）はバロック建築の傑作です。ツヴィンガー宮殿内ではサロンコンサートが、ゼンパーオペラではオペラやバレエが上演されています。

ツヴィンガー宮殿内にあるアルテ・マイスター絵画館に飾られているラファエロの「システィーナのマドンナ」は今も昔も傑作中の傑作として、見る者を虜にしてきました。留学中の森鴎外も鑑賞したことを自身の日記に記しています。また、アウグスト強王は、有田焼に魅せられ、マイセンでヨーロッパ発の陶磁器を生産させました。同じく宮殿内の陶磁器コレクションには、17，18世紀の中国や日本の陶磁器を始め、マイセンの陶磁器の名品が数々展示されています。今も工房があるマイセンへはドレスデンから列車で30分。工房内にはマイセンの食器でお料理がいただけるレストランもございます。ドレスデンに宿泊して日帰り旅行をされてみてはいかがでしょうか？

そしてドレスデンと言えば一番有名なのはクリスマスマーケットではないでしょうか。世界で最古のマーケット（1434年から）と言われています。世界一大きいクリスマスピラミッドが町全体を輝かせます。クリスマスには欠かせないドイツのお菓子「シュトレン」やバウムクーヘンの街でもあります。

歴史に彩られた芸術の古都へ是非訪問してみてください。

芸術と文化の町ドレスデンでは毎年5～6月にかけてドレスデン音楽祭が開催されます。開催中の1ヶ月間、約2500人もの音楽家がドレスデンを盛り上げ、世界中から10万人を超えるクラシックファンが集まります。

ドレスデン音楽祭はドレスデン州立歌劇場「ゼンパー・オペラ」をはじめ、文化宮殿、教会、古城、博物館、メッセなど、バロック様式からモダンな建物まで20以上の会場で華やかで国際的な音楽祭が繰り広げられます。演奏される音楽のジャンルも交響曲、オペラ、バレエ、ジャズなど多岐に渡り、それぞれの場所で異なる雰囲気や趣の音楽を鑑賞することができます。

♪ドレスデン音楽祭の会場をご紹介（抜粋）♪

◎ゼンパーオペラ（ザクセン州立歌劇場）

劇場建築家、ゴッドフリード・ゼンパーにより19世紀に建設されたザクセン州立オペラ劇場です。ワーグナーの「タンホイザー」やリヒャルト・シュトラウスの「サロメ」「ばらの騎士」などが初演されました。最も美しく、最も権威のあるオペラハウスのひとつです。

◎文化宮殿（クルトゥアパラスト）

1969年に、新しいコンセプトを基に、コンサートホール、市立中央図書館、ショー劇場「ヘルクレスホール」から成るバウハウス様式の「文化宮殿」がオープンしました。高度な音響設備の整ったハイレベルのコンサートホールで、中央の舞台を囲む観客席から臨場感溢れるコンサートを堪能することができます。

◎フラウエン教会

もともとはドイツ最大のプロテスタント教会で1743年に完成しました。直径25ｍもの大ドームをもつ丸天井が印象的なバロック様式の白亜の教会です。第二次世界大戦の空襲で焼失しましたが、1994年から当時の瓦礫をできるだけ元の位置にあてはめながら再建を開始し、2005年に完成、現在では平和のシンボルになっています。

◎シュロス・ヴァッカーバース

ドレスデン北西の郊外ラーデボイル村にあるザクセン州立のワイナリーです。バロック式の庭園、近代的なワインとスパークリングワイン工場が独特なハーモニーを醸しだしています。建物内では、結婚披露宴、コンサート、読書会、講演会などのイベントが月に200回ほど開催され、醸造所内にあるワイン直売所にもたくさんの観光客が訪れます。見学ツアーなども開催されています。

2026年のドレスデン音楽祭には、日本でも大人気のピアニスト・角野隼人氏が登場します！
音楽祭の前にはウィーン・コンツェルトハウスでウィーン交響楽団との共演もありますので、ドイツエクスプレスでは一度の旅行で２つの鑑賞を楽しめるようなモデルツアーもご案内しています。
ツアー詳細をご覧くださいませ。

◎ドレスデン音楽祭　角野隼人氏ピアノリサイタル
日時: 5月21日（木）20時～
会場: シュトロームヴェルク
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ: 半音階的幻想曲とフーガニ短調 BWV903
角野隼人: 『胎動』、『追憶』、『3つのノクターン』
フレデリック・ショパン: ノクターン第13番ハ短調作品48-1、スケルツォ 第1番ロ短調作品20
角野隼人: 『大猫のワルツ』
ジョージ・ガーシュウィン: 『巴里のアメリカ人』(角野隼人編曲版)
モーリス・ラヴェル: 『ボレロ』(角野隼人編曲版)
料金: 59、49、39ユーロ (カテゴリー毎の自由席)


※プログラムは2025年9月発表のものです。プログラムや出演者は主催者の都合で変更となることがございますのでご了承ください。

♪　ドレスデン音楽祭・2026年5月14日～6月14日　♪

2026年のドレスデン音楽祭のプログラムから一部コンサートをセレクトいたしました。ご希望のコンサートがございましたらお知らせください。空席状況をお調べいたします。

※プログラムは2025年9月発表のものです。プログラムや出演者は主催者の都合で変更となることがございますのでご了承ください。

➀　5月14日（木）『前夜のコンサート：リヒャルト・ワーグナー「神々の黄昏」』

時間＆会場：16：00～文化宮殿コンサートホールにて
演奏：ドレスデン祝祭管弦楽団、コンチェルト・ケルン
指揮：ケント・長野
演目：リヒャルト・ワーグナー舞台祝祭劇『ニーベルングの指環』の第3日『神々の黄昏』(古楽器によるコンサートパフォーマンス)

②　5月15日（金）『オープニングコンサート』

時間＆会場：19：30～文化宮殿コンサートホールにて
演奏：ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ヤン・フォーグラー（チェロ）、オラフ・シューベルト（進行役）
指揮：タビタ・ベルグルンド
演目：カール・マリア・フォン・ウェーバー: オペラ『オベロン』序曲、アンリ・デュティユー: チェロ協奏曲『遥かなる遠い国へ』、モデスト・ムソルグスキー: 『展覧会の絵』 (モーリス・ラヴェルによるオーケストラバージョン)

③　5月17日（日）『ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の12人のチェリスト』

時間＆会場：11：00～文化宮殿コンサートホールにて
デューク・エリントン、ジョージ・ガーシュウィン、ユリウス・クレンゲル、フェーリクス・メンデルスゾーン・バルトルディ、アストル・ピアソラなどの作品より

④　5月21日（木）『角野隼人ピアノリサイタル (かてぃん)』

時間＆会場：20：00～シュトロームヴェルクにて
演目：ヨハン・ゼバスティアン・バッハ: 半音階的幻想曲とフーガニ短調 BWV903
角野隼人: 『胎動』、『追憶』、『3つのノクターン』
フレデリック・ショパン: ノクターン第13番ハ短調作品48-1、スケルツォ 第1番ロ短調作品20
角野隼人: 『大猫のワルツ』
ジョージ・ガーシュウィン: 『巴里のアメリカ人』(角野隼人編曲版)
モーリス・ラヴェル: 『ボレロ』(角野隼人編曲版)

⑤　5月24日（日）『緑の中のセレナーデ』

時間＆会場：17：00～ピルニッツ宮殿の庭園(オープンエアー)にて
演奏：ドレスデン聖十字架合唱団
指揮：マルティン・レーマン

⑥　5月25日（月）『ベネデッティ - ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 - ガードナー』

時間＆会場：20：00～文化宮殿コンサートホールにて
演奏：ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ニコラ・ベネデッティ（ヴァイオリン）
指揮：エドワード・ガードナー
演目：エドワード・エルガー『ヴァイオリン協奏曲ロ短調作品61』『交響曲第1番変イ長調作品55』

⑦　5月26日（火）『フォーグラー — ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 — ガードナー』

時間＆会場：19：30～文化宮殿コンサートホールにて
演奏：ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ヤン・フォーグラー（チェロ）
指揮：エドワード・ガードナー
演目：ジュディス・ウィアー『森』、エドワード・エルガー 『チェロ協奏曲ホ短調作品85』『交響曲第2番変ホ長調作品63』

⑧　5月28日（木）『イゴール・レヴィットピアノリサイタル』（予定）

時間＆会場：20：00～文化宮殿コンサートホールにて
演目：モーリス・ラヴェル: 『2 つのヘブライの歌』から「カディッシュ」(アレクサンドル・ジロティによるピアノ版))
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ: ピアノ・ソナタ第 2 番ロ短調作品61
フェーリクス・メンデルスゾーン: 『無言歌集』よりホ短調作品62-3「葬送行進曲」、 イ短調作品53-5「民謡」、イ短調作品62―5「ヴェネツィアの舟歌」、イ長調作品19-4、ホ短調作品102-1
フランツ・リスト: 巡礼の年 第2年「イタリア」S.161より「ダンテを読んでーソナタ風幻想曲」

⑨　6月2日（火）『アルゲリッチ - ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団 - シャニ』（予定）

時間＆会場：19：30～文化宮殿コンサートホールにて
演奏：ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、マルタ・アルゲリッチ（ピアノ）
指揮：ラハフ・シャニ
演目：ヨハン・ワーヘナール: 序曲『シラノ・ド・ベルジュラック』作品23、ロベルト・シューマン『ピアノ協奏曲イ短調作品54』、ヨハネス・ブラームス『交響曲第2番ニ長調作品73』

⑩　6月3日（水）『チョ・ソンジンピアノリサイタル』

時間＆会場：19：30～文化宮殿コンサートホールにて
演目：ヨハン・セバスチャン・バッハ: パルティータ第 1 番変ロ長調 BWV825
アルノルト・シェーンベルク: ピアノ組曲作品25
ロベルト・シューマン: 『ウィーンの謝肉祭の道化』作品26
フレデリック・ショパン: ワルツ

⑪　6月11日（木）『ヴェルディ『レクイエム』』

時間＆会場：20：00～フラウエン教会にて
演奏：ドレスデン祝祭管弦楽団
指揮：ラン・シュイ
演目：ジュゼッペ・ヴェルディ: 『レクイエム』

⑫　6月13日（土）『フラング — hr 交響楽団 — アルティノグリュ』

時間＆会場：19：30～文化宮殿コンサートホールにて
演奏：hr 交響楽団、ヴィルデ・フラング（ヴァイオリン）
指揮：アラン・アルティノグリュ
演目：ベーラ・バルトーク『ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調.Sz.112』、ヨハネス・ブラームス『交響曲第4番ホ短調作品98』

⑬　6月14日（日）『クロージング・コンサート～ニューワールズ:マーレイ - フォーグラー - ワン - ペレス』
時間＆会場：18：00～文化宮殿コンサートホールにて
演奏：ビル・マーレイ（朗読と歌）、ヤン・フォーグラー（チェロ）、ミラ・ワン（ヴァイオリン）、ヴァネッサ・ペレス（ピアノ）
演目：【ニューワールズ】 ビリー・コリンズ、アーネスト・ヘミングウェイ、ウォルト・ホイットマンらによるテキスト、ヨハン・セバスチャン・バッハ、レナード・バーンスタイン、ジョージ・ガーシュウィン、アストル・ピアソラなどの作品。


★ドレスデン音楽祭スペシャルプログラム　
9月10日（木）『ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とトゥガン・ソヒエフ』

時間＆会場：19：00～文化宮殿コンサートホールにて
演奏：ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ヒラリー・ハーン（ヴァイオリン）
指揮：トゥガン・ソヒエフ
演目：アントニン・ドヴォルザーク: ヴァイオリン協奏曲イ短調作品53
セルゲイ・プロコフィエフ: バレエ『ロミオとジュリエット』からの抜粋

写真©Matthias Creutziger

★2026年ドレスデン音楽祭開催期間中のゼンパーオペラの公演一覧★

※詳細はお問い合わせください。チケットは販売中です。お早めにご検討ください。

5月14日（木）10th Symphony Concert / ビゼー作「カルメン」
5月15日（金）10th Symphony Concert
5月16日（土）10th Symphony Concert
5月22日（金）ヴェルディ作「リゴレット」
5月23日（土）ビゼー作「カルメン」
5月24日（日）ヴェルディ作「リゴレット」
5月25日（月）ビゼー作「カルメン」
5月30日（土）ヴェルディ作「リゴレット」
5月31日（日）ニノ・ロータ作「フィレンツェの麦わら帽子」
6月1日（月）ビゼー作「カルメン」
6月2日（火）ニノ・ロータ作「フィレンツェの麦わら帽子」
6月5日（金）ビゼー作「カルメン」
6月6日（土）ニノ・ロータ作「フィレンツェの麦わら帽子」
6月7日（日）モーツァルト作「魔笛」
6月11日（木）ヴェルディ作「アイーダ」
6月12日（金）ビゼー作「カルメン」
6月13日（土）ヴェルディ作「アイーダ」
6月14日（日）11. Sinfoniekonzert
6月14日（日）ニノ・ロータ作「フィレンツェの麦わら帽子」

※プログラムは2025年9月発表のものです。プログラムは主催者の都合で変更となることがございますのでご了承ください。

ドレスデンの町の南東部、チェコとの国境沿いに広がるザクセン地方の森。深い緑の木々と浸食された岩山が広がるこの地域は『ザクセンスイス』と呼ばれています。ヨーロッパでは珍しいこの風景は、国立公園に指定されています。白亜紀まで歴史を遡る奇岩の絶景に出会えます。

ザクセンスイスのハイライトは、奇岩にかかる『バスタイ橋』。『バスタイ橋』へは、ドレスデンからまずは鉄道で約35分。駅からは渡し船で対岸へ渡り、登山口からハイキング開始。岩々の間を潜り抜け、1時間ほど登りやっとお目当ての『バスタイ橋』に辿り着きます。そこに待っているのは、白亜紀まで歴史を遡る奇岩の絶景。もちろん、エルベ川の素晴らしい眺望も堪能できます。

ザクセンスイスに来たら、隣町にあるドイツ最大の要塞『ケーニヒシュタイン要塞 』にも足を運びましょう。高台に立つ要塞は教会があったり、カフェがあったり、井戸があったり、ワインセラーがあったりとかなり広く、いかにもドイツらしい荘厳な要塞は必見です！大自然が生み出した絶景に出会えるザクセンスイス。ドレスデンから日帰りで行くことができるので、ドレスデンを訪れる際は是非合わせて訪れてみてはいかがでしょうか？

★ドイツの首都「ベルリン」★
ドイツに来たならば一度は訪れたい町の一つではないでしょうか。古くから残っているもの、新しく作り出されるもの...。新旧が混在するベルリンは、“常に進化する町”と形容されます。
約30年間にもわたり、東西を分断したベルリンの壁、統一ドイツの象徴ブランデンブルク門、多種多様な時代の文化が学べる博物館等など、見るべき場所はたくさんあります。
ドイツが辿ってきた歴史を是非、肌で感じて下さい。
ドレスデン－ベルリン間は鉄道で約2時間半。
せっかくなので両都市に滞在して、異なる雰囲気の二都市を存分に味わってくださいね。

ドイツで春の味覚の代表格といえば『白アスパラガス（ドイツ語でSpargel ：シュパーゲル）』！日本でも最近は生のシュパーゲルを見かけるようになりましたがやはりまだまだ緑が主流。でもドイツ人にとってはアスパラガスと言えば白！皆　このシュパーゲルの季節を心待ちにしています。シュパーゲルの旬は4月中旬～6月中旬で、この期間になるとスーパーでもマーケットでも山積みにして売られています。そして、買う単位は「本」ではなく「キロ」。1kgは当たり前で普通に3～4kgは購入して行きます！一番人気は綺麗な黄色の「ホランデーズソース」と共に食べるもの。ドレスデン音楽祭を訪れる際は是非このシュパーゲルをお試しくださいね。