ブラームス、ベートーベンとご紹介してきましたので、
今回はパウル・ヒンデミットのご紹介。
★★★2013年 ベルリンフィルハーモニー ジルベスターコンサート★★★
■出演■
サイモン・ラトル(指揮)
ラン・ラン(ピアノ)
■演目■
ブラームス: ハンガリー舞曲第1番 / 第3番
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第1番
パウル・ヒンデミット: 交響的舞曲第3番
ドヴォルザーク: 3つのスラブ舞曲
ハチャトゥリアン: 『ガイーヌ』より4つの舞曲
※現地諸事情により出演者や演目が変更になる場合がございますが、返金/払い戻しはいたしかねます。予めご了承ください。
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「ヒンデミット事件」という言葉を聞いた事がある方もいるのではないでしょうか。
1934年、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団とベルリン国立歌劇場の音楽監督だったヴィルヘルム・フルトヴェングラーは、
パウル・ヒンデミットの新作オペラ『画家マティス』の素材を用いて作曲された交響曲『画家マティス』をベルリンのフィルハーモニーで初演し、
見事大成功をおさめました。
しかし、当時のドイツはナチスの支配下。
ユダヤ人の音楽家とも馴染みのあったヒンデミットは、ナチスにとっては目障りな存在。
ナチスは、「ヒンデミットの音楽は“退廃音楽”だ」と烙印を押し、フルトヴェングラーに対してもオペラ『画家マティス』の上演禁止令を通達しました。
それに対し、フルトヴェングラーは、ヒンデミットを擁護する論評を当時の『ドイツ一般新聞』に「ヒンデミット事件」として掲載したのです。
その論評の中で、フルトヴェングラーは、「ヒンデミットは現代ドイツの音楽に於いて必要不可欠な人物であり、これを容易に切り捨てることは、いかなる理由があろうとも許されるべきではない」と強く擁護。
それは一大センセーショナルとなり、ベルリンのフィルハーモニーホールや国立歌劇場ではフルトヴェングラー支持のデモが起こりました。
一方、ナチス側はそういったフルトヴェングラーに対し、ベルリン・フィル及びベルリン国立歌劇場の監督を辞任するよう命じます。
ナチスに傾倒したドイツの新聞各社もいっせいにフルトヴェングラーとヒンデミットを批判。
ヒンデミットは帝室音楽院の顧問を辞し、音楽大学の教授職を休職し、トルコ政府からの依頼を受けてトルコへ渡ります。
*最終的に、ベルリン・フィルハーモニーの質の低下ならびにイメージダウンを恐れたナチスがフルトヴェングラーに歩み寄り、両者は和解し、フルトヴェングラーは再び指揮台に復帰します。
こういった一連の出来事が、「ヒンデミット事件」です。
2013年のジルベスターコンサートは、歴史の舞台となったベルリンフィルハーモ二ーで、歴史の主人公ヒンデミットの曲が演奏されるのです!
貴重な体験を本場ベルリンで…★
*弊社在庫(10/21現在): 30日と31日のチケット、それぞれ残り2枚です!
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