旧駅舎を改修!異色のオペラハウス、バーデン・バーデン祝祭劇場


世界三大歌劇場といわれる「ミラノ・スカラ座」(1778年開場)、「ウィーン国立歌劇場」(1869年完成)、「ニューローク・メトロポリタン歌劇場」(1883年前身となる旧歌劇場完成)。
どの歌劇場も、長い歴史とともに数々の名演を世界へ送り出し、多くのクラシックファンを魅了してきました。

我らがドイツは・・・というと、1818年完成の重鎮、ミュンヘンの「バイエルン州立歌劇場」。
ドイツゆかりの作曲家リヒャルト・ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」や「ニュルンベルクのマイスタージンガー」などの初演も行われ、ドイツだけでなくヨーロッパトップクラスの歌劇場として君臨しています。

他にも、1841年ザクセン王国の宮廷歌劇場として作られ、度々の火災や戦災での消失を乗り越えて再建されたドレスデンの「ゼンパーオーパー」や、1919年ベルリンで設立され、ドイツ東西分裂時代を見守ってきた「ドイツ・オペラ」。
上記に挙げたこれら数々の歌劇場の共通点は、“歌劇場としての長い歴史”と“美しく、歴史ある建造物”ではないでしょうか。

そんな中、ドイツ南西部のバーデン・バーデンに異色ともいえる歌劇場があります。
その名も「バーデン・バーデン祝祭劇場」。
1998年にウィーンの建築家ヴィルヘルム・ホルツバウアーが旧ドイツ国鉄のバーデン・バーデン中央駅の駅舎を改修し、歌劇場として生まれ変わらせた劇場です。
ドーム型の高い天井はまさにヨーロッパの駅舎を彷彿とさせ、物理学者カールハインツ・ミュラーが出した理想的な音響値を元に設計されたホールの響きはクラシックファンをうならせます。
また、18〜19世紀にかけて起こった新古典主義建築を仰ぐエントランスホールはたいへん美しく、劇場の名物ともなっています。

バーデン・バーデン祝祭劇場では春のイースター音楽祭、5月の聖霊降臨音楽祭、夏の音楽祭、秋の音楽祭、冬の音楽祭といったように年間を通して数多くの音楽祭が開催されています。
ドイツエクスプレスでもそれら音楽祭を訪れるツアーをご用意していますので、
ご興味ございましたら是非お問い合わせくださいませ。

約2週間後からは春のイースター音楽祭が開催されます♪
キリル・ペトレンコ率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による世界最高峰の演奏が楽しみですね。
2025年度もツアー開催予定ですので、来年のご旅行計画にぜひご検討ください。


写真:バーデン・バーデン祝祭劇場 ©Baden-Baden The official tourism Website
 






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