2024年3月下旬~4月🌷春のドイツ音楽旅『テューリンゲン・バッハ週間』のご案内


写真:© Bach-Denkmal Weimar Foto Clemens Bauerfeind Weimar GmbH

2023年も早いもので残すところ1ヶ月半ほどになりました。ドイツエクスプレスでも今年はクリスマスマーケットにお出かけのたくさんのお客様のご旅行をお手配中です。

少し気が早いですが、春休みにドイツ旅行をご計画されるのはいかがでしょうか。今回は、春旅行にぴったりな『テューリンゲン・バッハ週間』のご案内です。バッハファンはもちろん、本場ドイツで開催されるコンサートを体験されたいお客様にもおすすめです。

2024年の『テューリンゲン・バッハ週間』は、3月21日~4月14日に開催されます。イースター(復活祭)は3月29日~4月1日ですので、ドイツのイースター休暇をはさんだ日程になっています。

イースターは、キリスト教においてはクリスマスと並ぶ最も重要な祭事とされ、イエス・キリストの復活を記念してお祝いするものです。ドイツでも3月29日(聖金曜日)~4月1日(聖月曜日)までが祝日で、その期間は残念ながらスーパーやお店がお休みになってしまいます。

卵やうさぎのモチーフがあふれるイースターの飾り付けもこの時期ならではですし、おみやげもイースター関連の可愛らしい季節限定商品がたくさん店頭に並びますので、旅行シーズンとしてはおすすめなのですが、旅程はイースター休暇全部がご旅行に被らないようにプランニングした方が良いかもしれません。



『テューリンゲン・バッハ週間
』モデルツアーは、こちらをクリック!


こちらのツアーでは、ワイマールにお住まいで、中部ドイツ・バロック音楽を専門に研究されていらっしゃる日本人の学者の方がガイドを務めてくださいます。バッハの音楽作品のみならず、音楽家としてのバッハの人生を掘り下げて知ることのできるまたとない一押しツアーとなっております。

➀2024年3月23日&24日鑑賞🌸テューリンゲン・バッハ週間『オープニングコンサート』『ゴルトベルク変奏曲』バッハの魅力を深掘り🌷現地7日間

◎鑑賞するコンサート:
♪『オープニングコンサート』作品:キャロライン・ショー(ドイツ初演作品)&J.S.バッハのカンタータ&器楽作品アレンジ
♪『ゴルトベルク変奏曲』出演:ファジル・サイ(ピアノ)

②2024年4月5日鑑賞🌸テューリンゲン・バッハ週間♪ソロモンズ・ノット『バッハ・ミサ曲イ長調&ヘンデル・ディクシットドミヌス』バッハの足跡を辿る旅🌷現地7日間

◎鑑賞するコンサート:
♪『バッハ・ミサ曲イ長調&ヘンデル・ディクシットドミヌス』出演:ソロモンズ・ノット

◎ゲヴァントハウス・コンサート:
※バッハ週間のプログラムではありませんが、ご希望によりお手配いたします

♪『2022年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール・ゴールドメダリストコンサート』出演:イム・ユンチャン(ピアノ)
♪『ゲヴァントハウス管弦楽団コンサート』出演:ゲヴァントハウスオーケストラ、ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)

③2024年4月13日&14日鑑賞🌸テューリンゲン・バッハ週間『キャロライン・ショー&ヴォクス・ルミニス』『ファイナルコンサート《ロ短調ミサ曲》』バッハの魅力を深掘り🌷現地7日間

◎鑑賞するコンサート:
♪『ヴォクス・ルミニス&キャロライン・ショー』出演:キャロライン・ショー、ヴォクス・ルミニス
♪『バッハ週間・ファイナルコンサート《ロ短調ミサ曲》』出演:ピグマリオン

《テューリンゲンとは?》

ミュンヘンがあるバイエルン州、ライプツィヒやドレスデンがあるザクセン州あたりは有名ですが、テューリンゲン州もそのような「州」です。場所はドイツの中央部分、旧東ドイツ側ですので、中央からやや東側です。以下の地図の薄黄色の部分です。州都は「Erfurt(エアフルト)」です。




*テューリンゲン州の主な観光都市*

<Erfurt:エアフルト>
テューリンゲンの州都。バッハ家代々の音楽家たちゆかりの地です。バッハの両親が結婚式を挙げた街でもあります。ドイツの文豪ゲーテとナポレオンが1808年にこの地で会ったことでも有名です。

エアフルトにはかつての繁栄を窺い知ることのできる豪華な建物が数多くあります。市庁舎のあるフィッシュマルクトは特に美しい装飾の建物が並びます。「クレーマー橋」は橋の両側に木組みの家やショップが並ぶ美しい橋で、こちらも是非訪れたい観光スポットです。


<Eisenach:アイゼナハ>
ヨハン・セバスチャン・バッハ(J.S.バッハ)は1685年に宮廷楽士の子としてアイゼナハで生まれました。両親を10歳で亡くすまでこの地で暮らしました。音楽一家が暮らした「バッハの家」は必見です。

若き日のルターもこの地で過ごしました。学生時代のルターが住んだ「ルターの家」もあります。中世の城「ヴァルトブルク城」ではルターが新約聖書をドイツ語に訳した小部屋や、リヒャルト・ワーグナーの「タンホイザー」の歌合戦のシーンが壁に描かれた「歌合戦の間」を見ることができます。ヴァルトブルク城はドイツで唯一世界遺産に登録されているお城です。



<Weimar:ワイマール>
バッハはミュールハウゼンの仕事を辞職したのち、ワイマールにて宮廷礼拝堂のオルガニストとして腕を磨きます。バッハがワイマール領主ヴィルヘルム・エルンスト候に仕えていた時の「赤い城」と呼ばれる宮殿にはバッハの胸像があります。

バッハ以外にも文豪ゲーテや音楽家リストなどもワイマールで生涯の大半を過ごし、シラー、ドイツのルネサンス期を代表する画家、クラーナハが愛した街でもあります。また近代デザインの礎となるバウハウス学校発祥の地でもあり、ドイツ文化や文学史を語る上で欠かせない屈指の文化都市です。

観光スポットで有名なのは、国民劇場前のゲーテとシラーの像。その他「ゲーテの家」「ゲーテの山荘」「シラーの家」「リストの家」「バウハウス博物館(世界遺産)」「ゲーテとシラーが眠る大公家の墓所」などドイツ文化に興味をお持ちの方には必ず訪れて欲しい都市です。



10月には「玉ねぎ祭り」が開催されます。玉ねぎ飾りに玉ねぎケーキ(ケーキというより、キッシュのようなもの)が出回ります。その季節の訪問も面白いかもしれませんね。


写真:©Weimar Zwiebelmarkt official website

食では…テューリンゲン地方発祥のソーセージ、「テューリンガーヴルスト」が有名です。現在ではドイツ各地で味わうことができますが、テューリンゲン州を訪れた際には、是非お試しください。

*テューリンゲン・バッハ週間のおすすめプログラム*

🌟COMPOSER IN RESIDENCE:キャロライン・ショー(Caroline Shaw)

「古い本を手に取るのと、写真で見るのとでは、わけが違います。バッハの思い出がたくさん詰まったここには何かがあると感じます」

現代史上最高の若手作曲家の一人、ピューリッツァー&グラミー受賞作曲家キャロライン・ショー。彼女自身はしかし、その冠に名乗りを上げることはなく、ジャンルの枠を超える音楽を作曲して演奏する―ただそれだけだ。そんなキャロライン・ショーのクリエイティブな才能を引き出す「1週間以内でカンタータを作曲し初演する」という挑戦的公演が、4月13日ヴォクス・ルミニスによりエアフルト大聖堂で披露される。20年間音楽祭を主催してきたクリストフ・ドレッシャーの最後を飾る記念すべき「テューリンゲン・バッハ週間」2024年にふさわしきスペシャル・ゲスト。古楽演奏のエクスパートと現代音楽作曲家の異例のコンビ。はたしてどんな感動のドラマが生まれるのでしょうか!?乞うご期待ください。

キャロライン・ショーの作品を含む公演:
● 4月13日(土)22:00~「ヴォクス・ルミニス&キャロライン・ショー」
出演:キャロライン・ショー、ヴォクス・ルミニス
会場:エアフルト / 大聖堂

● 3月23日(土)20:00~「バッハ週間・オープニングコンサート」
会場:エアフルト / ツークハーフェンハレ
作品:キャロライン・ショー(ドイツ初演作品)&J.S.バッハのカンタータ&器楽作品アレンジ

●  4月1日(月)15:00~「古楽と現代音楽の饗宴」
※祝日:イースターの月曜日
会場:ミュールハウゼン / 市庁舎ホール
作品:アンナ・マグダレーナ・バッハ&キャロライン・ショー他

● 3月30日(土)17:00~「J.S バッハ《マルコ受難曲》BWV247」
※イースターの聖土曜日 
出演:CONTINUUM
会場:ゴータ / アウグスティーナー教会

🌟ENSEMBLE IN RESIDENCE:ヴォクス・ルミニス(Vox Luminis)

「テューリンゲンで演奏することは、私たちにとって格別な体験となります。アイゼナハのバッハの洗礼盤の前に立ってバッハのモテットを歌う時、不思議と感覚的変化が起こり、それが音楽に根源的な影響を与えるのです」 リオネル・ムニエ(ヴォクス・ルミニス ディレクター)

 「テューリンゲン・バッハ週間」音楽祭20周年&ヴォクス・ルミニス結成20周年―ダブル記念を祝して。確かな歴史的考証と美的な演奏の融合を実現した古楽界最高レベルの実力派声楽アンサンブル、ヴォクス・ルミニスが今シーズンの音楽祭で3度登場。1622年にワイマールで生まれた作曲家ヨハン・セバスティアーニのマタイ受難曲、バッハの復活祭、現代作曲家キャロライン・ショー作の初演公演と、ヴォクス・ルミニスのまた違ったバッハの復活祭オラトリオを発見いただけます。

ヴォクス・ルミニスの公演:
●  3月28日(木)18:00~「《マタイ受難曲》 ヨハン・セバスティアーニ作」
出演:ヴォクス・ルミニス
会場:イエナ / 平和祈念教会

● 4月12日(金)19:30~「復活祭オラトリオ」
出演:ヴォクス・ルミニス
会場:アイゼナハ / ゲオルク教会

● 4月13日(土)22:00~「ヴォクス・ルミニス&キャロライン・ショー」
出演:キャロライン・ショー、ヴォクス・ルミニス
会場:エアフルト / 大聖堂月

🌟Fazil Say(Klavier):ファジル・サイ(ピアノ)

型破りな解釈で音楽界を変革するピアニスト、ファジル・サイ。話題のCDゴルトベルク変奏曲(2022年)の名演を、バッハの聖地ワイマールでご体験いただけます。会場はシラー、ゲーテ、リスト、そしてドイツ初の民主主義が議決されたドイツ史の本拠地、ワイマール国民劇場。ドイツの歴史の重みを感じながら、一味違ったバッハのゴルトベルク変奏曲の魅力を存分にお楽しみください。

ファジル・サイの公演:
● 3月24日(日)19:30~「ゴルトベルク変奏曲」
出演:ファジル・サイ
会場:ワイマール / 国民劇場

🌟Solomon's Knot:ソロモンズ・ノット

毎回、旋風を引き起こす「テューリンゲン・バッハ週間」音楽祭の大人気アンサンブル、ソロモンズ・ノット。今年はバッハに並んで、バロック音楽史上、最高にドラマティックな教会声楽作品ヘンデルのディクシット・ドミヌスを中心に据えたプログラム。感情を生き生きと表出する劇的バッハ演奏を得意とした、ソロモンズ・ノットならではの魅力が満開すること間違いなし、見逃せない公演の一つです。

ソロモンズ・ノットの公演:
● 4月5日(金)19:30~「バッハ・ミサ曲&ヘンデル・ディクシット・ドミヌス」
出演:ソロモンズ・ノット
会場:アルンシュタット / バッハ教会

🌟Gaechinger Cantorey:ゲヒンガー・カントライ

ドイツ・シュトゥットガルトでへルムート・リリングにより創立。ハンス・クリストフ・ラーデマンが指揮を受け継いで以来、リリングが拒んでいたバロック・アンサンブルとして生まれ変わり、現在ドイツの古楽シーンの先頭に立つゲヒンガ―・カントライ。バッハのカンタータに全精力を注ぎこむ野心的プロジェクト「VISION.BACH」の一幕が、ここ「テューリンゲン・バッハ週間」の舞台でも繰り広げられます。平崎真弓コンサートマスターの勇ましく美しいヴァイオリン姿も、旅の思い出を一層格別なものに。

ゲヒンガー・カントライの公演:
● 4月7日(日)19:30~「バッハ・カンタータ」
出演:ゲヒンガー・カントライ、平崎真弓(コンサートマスター)
会場:アルンシュタット / バッハ教会

🌟Pygmalion:ピグマリオン

「テューリンゲン・バッハ週間」音楽祭の節目の年となる2024年のファイナル・コンサートは、なんとっ、古楽界の最高峰、一度はライブで聴いてみたい幻のアンサンブル、ピグマリオン&ラファエル・ピションをワイマールにお迎えいたします。20周年の音楽祭と主催者の門出を祝うプログラムとして選ばれたのは、バッハの最高傑作ロ短調ミサ。音楽祭史上、おそらく最も感動的なフィナーレ公演となるであろうこの歴史的瞬間を、ぜひ皆さんも一緒に体験してみませんか。

ピグマリオンの公演:
●4月14日(日)18:00~「バッハ週間・ファイナルコンサート《ロ短調ミサ曲》」
出演:ピグマリオン
会場:ワイマールホール 

ドイツエクスプレスのモデルツアーでは上記の10つのコンサートの内、5つほどを組み込んでいます。他のコンサート鑑賞をご希望の場合は、アレンジプランをご提案させていただきますのでお気軽にお問合せください。またモデルプラン通りでなくても前泊・延泊を含め、お好きなコンサートのみの鑑賞も可能です。

コンサートはお客様のご希望をいただきましてからのお手配となりますので、ご希望のカテゴリーのお席が売り切れになっていることもございます。予め、ご了承くださいませ。

また、同じ時期に、本場で聴くベルリンフィル♪バーデン・バーデン祝祭劇場《イースター音楽祭》『ワーグナーガラ&ベルリンフィル』🌷現地5日間もご用意しております。こちらはベルリンフィルファンの方におすすめです。もしよろしければ、ご覧ください。

その他の各種音楽祭のツアーこちら♪音楽の国ドイツ♪本場で名曲を聴く
1年を通して、ドイツ各地の様々な音楽祭ツアーをお手配しています。掲載のない音楽祭のツアーアレンジもいたしますので、お気軽にドイツエクスプレスまでお問合せください。お待ちしています。

 






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