水の都・レーゲンスブルク


ドナウ川に臨む小都市、レーゲンスブルク。
2000年もの歴史を誇る、中世の街並みを色濃く残した街です。
ドイツ国内では、戦争の被害をほぼ免れた数少ない都市の一つです。

ドナウ川にかかる石橋は、レーゲンスブルクの象徴的な存在です。
1135年~1146年にかけて建設された、ドイツで最も古いアーチ型石橋で、橋の上からは美しいレーゲンスブルクの街並みが見渡せます。
1189年には第三次十字軍がこの橋からエルサレム奪還に向けて出発したそうです。

同じく世界遺産に登録されているプラハのカレル橋など、後の多くの橋梁がこの石橋を手本にして建築されました。


また、見逃してはならないのが、聖ペーター大聖堂
ドイツを代表するゴシック様式の教会のひとつです。
ミサでは「レーゲンスブルクの雀」という名の少年合唱団の素晴らしい歌声を聴くことができます。


ヨーロッパの歴史を感じられる美しい町並みは一見の価値有り!




そしてもう一つ、著者がレーゲンスブルクをお勧めする理由があります。

それは、ブンツラウアー陶器
ブンツラウとは、お隣ポーランドのボレスワヴィエツという地域のドイツ語名で、陶器の産地として有名です。
ボレスワヴィエツ陶器、あるいはポーランド陶器という名でご存じの方も多いかもしれませんね。
ブンツラウは第二次世界大戦終了まではドイツ領であったため、これらの陶器はドイツ陶器と言われることもあれば、ポーランド陶器と言われることもあるのです。

日本でも近年、知名度と人気が上昇してきました。


(この写真はポーランド・カトヴィツェのボレスワヴィエツ直販店)

濃い青色と白色を基調とした、ぽってりとした形と模様は温かみがあり、とても可愛らしいですよね♪

絵付けは全て職人の方の手作業で、スポンジとブラシを用いて行われています。
底などに制作者のサインと「UNIKAT」という文字が入っていたら、それはユニークな絵付けが施されている印。
お気に入りの職人さんが見つかるかも?

レーゲンスブルクには、このブンツラウアー陶器を購入できるお店がいくつかあります。
ブンツラウアー陶器で埋め尽くされた店内は、陶器好きにとってはまさに天国!!
種類もずいぶん豊富ですから、目移りしてしまいますね。

ブンツラウがドイツ領だった頃を知るドイツ人は、ブンツラウアー陶器を見てちょっぴり懐かしい気持ちになったりするのでしょうか…?


レーゲンスブルクを含む、ドイツ縦断ツアーはこちら♪






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