ブンデスリーガ '09-'10シーズン展望

 さて、今日はブンデスリーガの今季の展望についてお届けします。

昨季のブンデスリーガは長谷部の所属するヴォルフスブルクがバイエルン・ミュンヘン以下を抑え、クラブ創設以来初となるマイスターシャーレを獲得しました。

そして、注目の'09-'10シーズンは8/7に開幕し、昨季王者のヴォルフスブルクがホームで3位のシュツットガルトを2-0で下し、連覇に向けて幸先のいいスタートを切りました。

しかし、今季の優勝争いはバイエルンを軸に展開していくことになりそうです。
昨季は消極的な補強に終始したバイエルンですが、今季は5000万ユーロを超える金額を移籍市場に投入し、FWマリオ・ゴメス、オリッチ、MFティモシュク、バウムヨハン、プラニッチ、DFブラーフハイトなどを獲得しました。
リベリーの残留交渉には?マークが付きますが、クラブ史上初のオランダ人監督(ファン・ハール)を招聘したことは優勝を本気で狙う姿勢の表れと言えるでしょう。

そのバイエルンを追うのはシャルケ、ハンブルク、ヴォルフスブルクといったところでしょうか。
シャルケはスパルタ指導で昨シーズン、ヴォルフスブルクを優勝させたマガトを監督に据えました。チームに「規律」をもたらすことで緊張感が生まれ、選手たちの意識も良い方向に向かうのではないかと思います。FWクラニーの再ブレイクに期待したいところです。

ハンブルクはバイエルンに次ぐ積極的な補強を行い、FWベリ、エリア、MFゼ・ロベルト、DFロゼフナルなどを獲得。若いながらも即戦力となるスウェーデン代表ベリ、オランダB代表エリアがどれだけ早くブンデスリーガの水に馴染み、どれだけの結果を残せるのか、注目が集まります。

ヴォルフスブルクはフェー新監督がチャンピオンズリーグに備えてターンオーバー制を敷くようですが、ビッグネームの獲得には至ってはいません。しかし、堅実な補強をしたとは言えるかもしれません。
まずはFWグラフィッチ、ジェコのバックアップにはナイジェリア代表のマルティンス、MFミシモビッチの代役にはデンマーク代表のカーレンベルク、アルジェリア代表ジアニ。そしてDFシェーファーを補う人材としてドイツU-21代表のヨンソンを獲得しました。
代表クラスの選手を加入させたものの、欧州の大舞台での経験は、チームとしては言うまでもなく、選手にも不足していることは明らかなため、どこまでやれるのかは未知数です。数年前のハンブルクのように国内リーグもCLも不甲斐ない成績に終わる可能性も少なくありません。
昨季国内リーグで20得点以上を挙げたグラフィッチ、ジェコのコンビが「本物」かどうかを試されるシーズンになりそうです。


優勝予想は以上ですが、今季のブンデスリーガの台風の目となりそうなのはケルンです。昨季16得点のノバコビッチを有するチームにポドルスキー、マニシェが加入しました。他チームを圧倒するような攻めの形が構築できれば、昨季の34試合で35得点という得点力不足は間違いなく解消されるはずです。しかし、開幕2試合を終えて、0-1、1-3というスコアには一抹の不安を抱きますが…。

その他、個人的にはドルトムントに期待をしています。コンフェデ2009で活躍したエジプト代表、モハメド・ジダンのさらなる成長を願っていますが、開幕からの2戦はいずれも途中出場ということで、本調子を迎えるのはこれからという気がします。

ホッフェンハイムが今季もダークホースとなるのかにも注目ですね。


次回はプレミアリーグの今季の展望についてお届けします。








ドイツエクスプレス
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