ドイツの三大クリスマスマーケットといえば、シュトゥットガルト、ドレスデン、ニュルンベルクのマーケットですが、首都ベルリンのクリスマスマーケットは「種類が多く個性派揃い」という点では世界一といえるでしょう。
ベルリンのクリスマスマーケットは市内のおよそ60ヵ所のあちこちの広場で開催されます。
大抵の都市ではクリスマスマーケットは12月24日で終了しますが、ベルリンのマーケットの中には開催期間の長いマーケットもありますので、クリスマスから年末年始にかけてベルリンに滞在される方も楽しむことができるのが嬉しいですね。
ベルリンの数多あるクリスマスマーケットの中からおすすめのマーケットを3つほどご紹介します。
ジャンダルメンマルクト
フランスドームとドイツドームが向かい合うジャンダルメンマルクトは「ヴァイナハツ・ツァウバー(Weihnachtszauber)*クリスマスの魔法*」と呼ばれ、華やかで美しいマーケットとして有名です。
入場料がかかるだけあり、優雅で高級な雰囲気を醸しだしています。売られている食べ物やオーナメント類もセンスのよいセレクションになっており、クオリティも高く、期待を裏切りません。暖房の効いた部屋も用意されていますので、冷えた体を温めることもできます。日の沈んだ後の17時ごろが特にきれいでおすすめです。12月31日は夜中の1時まで営業していますので、ここで年越しを迎えるのも素敵です。
開催期間:11月26日~12月31日
開催時間:11時~22時、12月24日 11時~18時、12月31日 11時~夜中1時
入場料 :1€ (12歳までの子供は無料)、月~木曜日 11時~14時は入場料無料(12月25日&26日は除く)
注意事項:スーツケースや大きなリュックサックの持込は禁止
シャルロッテンブルク宮殿
シャルロッテンブルク宮殿は、フリードリヒ1世が妻のシャルロッテの夏の住まいとして建設しました。シャルロッテンブルク宮殿クリスマスマーケットは宮殿を中心に左右対称にレイアウトされています。ロマンチックなイルミネーションが施された宮殿は壮麗で、この時期クリスマスピラミッドとの共演を楽しむことができます。シャルロッテンブルク地区にはロシア系住民も多いため、南チロル風の山小屋やロシア風丸太小屋などでは外国の特産物の屋台もたくさん並んでいます。高価な装飾品、歴史的な家具、アンティークランプなども売られています。
開催期間:11月26日~12月26日
開催時間:月~木曜日 14時~22時、金・土・日 12時~22時、
12月24日 クローズ、12月25日&26日 12時~20時
入場料 :無料
ルチア・ヴァイナハツマルクト(北欧風クリスマスマーケット)
会場は19世紀後半に建設されたレンガ造りの元ビール工場(クルトゥア・ブルワリー)です。中央の広場には北欧の国々の旗がはためいています。クルトゥア・ブルワリーの広大な中庭2つに50余りの屋台やメリーゴーランドが設けられ、眩いばかりのスウェーデン風クリスマスワールドに姿を変えます。このクリスマスマーケットは、スウェーデンの「光の聖女ルチア」にちなんで名づけられたもので、古い壁に囲まれた敷地内は光と暖かさで満たされます。北欧の言語による音楽が流れ、北欧風のロマンチックな雰囲気が漂います。
開催期間:11月26日~12月23日
開催時間:月~金曜日 15時~22時、土・日 13時~22時
開催場所:クルトゥア・ブルワリー
入場料 :無料
ほかにもポツダム広場、カイザーヴィルヘルム記念教会前、シュパンダウのクリスマスマーケットもおすすめです。
グリューワイン(赤ワインに香辛料やオレンジなどを入れて煮詰めたもの)で体を温めながら、ベルリン各地の特色あるマーケット巡りをお楽しみくださいね。