年に一度のお楽しみ♪St.Martin(ザンクト・マーティン)


11月初旬、11月11日のSt.Martin(聖マルティヌス)の日が近づくと、各地で子供たちにとっての一大イベント、ザンクト・マーティン祭があります。

ザンクト・マーティン祭は、マーティンという修道僧を祝うお祭りです。
ザンクト・マーティンはとても慈悲深い人で、凍るような寒さの中、破れた服を着た貧しい乞食に、自分の着ていたマントを剣で2つに切り、半分を分け与えたという逸話があります。その後、マーティンは、軍人として戦う代わりに、困っている人を助け、隣人愛を実践するために、軍隊を出てキリスト教の洗礼を受けました。

・・・そんなエピソードを元に、ザンクト・マーティン祭では、子供達が小学校や幼稚園で作った手作りのランタンに明かりを灯し、みんなで歌を歌いながら、暗い夜道を本物の馬に乗ったザンクト・マーティンの後ろに、ぞろぞろと行列を作って道をねり歩きます。
そして、商店や家を渡り歩き、家の前でザンクト・マーティンの歌を歌って、お菓子をもらうのです。

暗い道をランタンと歌で明るく照らす子供たちの行列は、とても心温まり、冬の訪れを知らせる風物詩となっています。


そして、ザンクト・マーティンの時期からパン屋で見かけるWeckmann(ベックマン)と呼ばれる人型のパン。
この頃から出始めて、クリスマス時期まで街中のパン屋さんで売っていて、こちらも冬の到来を感じる風物詩になっています。





ドイツの子供たちにとっての一大イベント「ザンクト・マーティン」。
街で行列に出くわしたら、手作りのランタンと子供たちの歌うザンクト・マーティンの歌に注目してみてくださいね♪







ドイツエクスプレス
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