オーストリア皇后エリザベートとバイエルン王ルートヴィヒ2世のゆかりの地を訪ねて


写真  ノイシュヴァンシュタイン城公式サイトより www.neuschwanstein.de 

オーストリア・ハプスブルク皇后エリザベートは、ヴィッテルスバッハ家支族のバイエルン公マクシミリアン侯爵の次女として、ミュンヘンの同家宮殿で1
837年のクリスマス・イブに誕生しました。ルートヴィヒ2世は、バイエルン国王マクシミリアン2世の長男として、ミュンヘンのニンフェンブルク城にて1845年8月25日誕生。エリザベートは16歳でオーストリア皇后になり、ルートヴィヒ2世は19歳でバイエルン王に。8歳違いの美貌の2人(エリザベートの従兄がルートヴィヒ2世の父マクシミリアン2世です)は、芸術と乗馬と自由を愛し、富と権力を欲しいままにしながら、孤独の生涯を送りました。今回は、そんな2人のミュンヘン近郊のゆかりの地をご紹介したいと思います。


各ゆかりの地には、英語版の公式HPがあればをリンクしました。ご興味あれば、クリックしてご覧ください。

まずは、ルートヴィヒ2世からご覧ください。

ニンフェンブルク城
(Schloss Nymphenburg) @ ミュンヘンMünchen)
ルートヴィヒ2世が誕生したニンフェンブルク城(妖精の城)は、王家の夏の離宮でその名の通りの美しさです。大戦で破壊されなかったので、ルートヴィヒ2世が誕生したお部屋を見ることができます。また、宮殿と並んで建つ馬車博物館には、ルートヴィヒ2世の愛用した、豪華絢爛すぎる黄金の馬車が展示されています。



レジデンツ宮殿(Residenz München) @ ミュンヘンMünchen)
バイエルン王国ヴィッテルスバッハ王家の王宮。ナポレオンがその華麗さに驚嘆したと言われています。ルートヴィヒ2世が住んだという記録はありませんが、潤沢な財政を物語る豪華絢爛な居城を是非ご覧ください。現在は、宮殿内のキュヴィリエ劇場やホーフ教会、マックス・ヨーゼフ・ホール、ヘルクレス・ホールでコンサートが開催されています。中でもキュヴィリエ劇場は、16才のルートヴィヒ2世がワーグナーの楽劇「ローエングリン」を観劇し、ワーグナーに傾倒するようになった劇場です。ご興味あれば、ご旅行に合わせて、宮殿内のコンサートお調べいたしますので、お知らせください。


ホーエンシュヴァンガウ城Schloss Hohenschwangau)@ ホーエンシュヴァンガウ(Hohenschwangau)
ルートヴィヒ2世の父マキシミリアン2世が廃墟になっていた城を手に入れ、改築。ルートヴィヒ2世はこの城で、3歳下の弟オットー1世と幼少期を過ごしています。シュヴァンガウという地名は白鳥の里の意味で、白鳥伝説ゆかりの地。ホーエンシュヴァンガウ城内には、中世騎士伝説を描いた壁画が数多く描かれています。後の夢見がちなルートヴィヒ2世に多大な影響を与えたお城です。ミュンヘンから南西に列車で2時間でフュッセンに到着。フュッセン駅前から出ているバスで約10分のところに、ホーエンシュヴァンガウ城とノイシュヴァンシュタイン城共通のチケットセンターがあります。



ノイシュヴァンシュタイン城(Schloss Neuschwanstein) @ ホーヘンシュヴァンガウ(Hohenschawangau)
幼少の頃から憧れた中世騎士伝説の世界を実現化するため、ホーエンシュバンガウ城から1キロほど離れた高台に、1869年24歳で築き始めました。築城の指揮を執らせたのは、建築家ではなく宮廷舞台芸術の画家でした。1886年未完ながらも住み始めたルートヴィヒ2世は、同年6月11日、精神病と診断され、ベルク城に幽閉されてしまいます。王がこの城に居住できたのは、半年もなかったそうです。


リンダーホーフ城Schloss Liderhof) @ エッタール(Ettal)
ルイ14世を崇拝するルートヴィヒ2世は、ヴェルサイユ宮殿の大トリアノン宮殿に似せて、リンダーホーフ城を築城。彼が作らせた3つの城のうち唯一完成した城です。玄関ホールにはルイ14世の騎馬像が置かれています。人間嫌いの王は、食事中も召使いに見られることを拒み、1階で調理した料理を2階にテーブルごと持ち上げる魔法の食卓を作らせました。ミュンヘンから列車で南に2時間弱のオーバーアマガウからバスで30分です。*2019年10月現在、お庭が工事中ですので、工事の騒音はご了承ください。



ヘレンキムゼー城(Schloss Herrenchiemsee) @ キム湖(Chiemsee)
ルートヴィヒ2世がリンダーホーフ城完成後、33歳の時にヴェルサイユ宮殿を模倣して築城させ始めた城で、王の死により未完成で終わっています。ヴェルサイユ宮殿よりも200年新しいこの城は、トイレや噴水など最新技術が導入され、完成した折には本家ヴェルサイユ宮よりも快適な城となっていたはず。この城にも魔法の食卓の仕掛けが見られます。場所は、ミュンヘンから列車で東南に1時間でキムゼー(キム湖)畔のプリーン。そこから遊覧船で20分のヘレンインゼル島に建っています。


以上、ルートヴィヒ2世ゆかりの4城は、ご紹介したように、ミュンヘンから列車で行けますが、ミュンヘン発日帰りバスツアーに参加されるのをおすすめします。ノイシュヴァンシュタイン城と世界遺産ヴィース教会、フュッセンを巡る日本語ガイド付き日帰りバスツアーは人気です。また英語ガイドとなりますが、ノイシュヴァンシュタイン城とリンダーホーフ城を巡る日帰りバスツアーもございます。もちろん、お客様専用の送迎車も手配いたします。ヘレンキムゼー城は、日帰りバスツアーがございませんので、列車または送迎車でのアクセスとなります。



ベルク(Berg)@シュタルンベルク湖(Starnbergersee)
ミュンヘンから近郊列車Sバーンで南西に30分。ミュンヘン子の保養地シュタルンベルク湖の東岸のベルクの浅瀬に、ルートヴィッヒ2世が40歳で生涯を閉じたベルクの集落があります。ノイシュバンシュタイン城からベルク城に移送、軟禁された翌日の1886年6月12日、ルートヴィヒ2世が侍医とともに謎の死を遂げます。遺体発見場所の浅瀬には十字架、その上に十字架を見守るように王を偲ぶ礼拝堂(Votiv Kirche)が建っています。ベルク城(私有地で中には入れません)も現存。湖の東側は列車が通っていないので、シュタルンベルクの港から遊覧船で来るのがお勧めです。エリザベートの育った城のあるポッセンホーフェン(Possenfofen)の対岸になります。ご興味あれば、シュタルンベルク湖の遊覧船のHPをご覧下さい。



ミヒャエル教会(St.Michael Kirche) @ ミュンヘンMünchen)
ルートヴィッヒ2世の棺はミュンヘン市内のミヒャエル教会の地下墓所で見ることができます。ミヒャエル教会は、ルネッサンス様式が美しいカトリック教会。ルートヴィヒ2世の棺の前には、いつもお花が絶えません。(地下墓所は日・祝は休みです)また、毎週日曜9時から、オーケストラとコーラス付きのミサが行われています。




つつきまして、エリザベートのゆかりの地をご紹介します。

写真  Sisi Museum HPより

マキシミリアン侯爵宮殿跡
 @ ミュンヘン(München)
エリザベートが1837年12月24日に誕生した宮殿は、1938年の道路拡張工事で壊されました。1950年に完成した現在の建物はドイツ連邦銀行バイエルン本店となっています。このLudwigstrasse 13の壁にはエリザベート生誕の地のプレートが掲げられています。



ホーフブロイハウス (Hofbräuhaus) @ ミュンヘンMünchen)
1853年に16歳でハプスブルク后妃となったエリザベートは終生、生まれ故郷のバイエルンを愛しました。ビールを好んだエリザベートはミュンヘン滞在の折は必ず訪れたそうです。


ポッセンホーフェン城(Schloss Possenhofen) @ ポッセンホーフェン(Possenhofen)
ミュンヘンから近郊列車Sバーンで30分。ミュンヘン子の保養地シュタルンベルガー湖西岸のポッセンホーフェンに到着。エリザベートが結婚するまでの期間、冬を除いて、家族で過ごしたポッセンホーフェン城は、今も当時の姿を留めています。現在は個人所有なので屋敷内には入れませんが、湖に沿った2haの土地はバイエルン州に寄贈されて散歩道になっていますので、エリザベートが育った城と広い庭をゆっくり見学できます。


エリザベート皇妃博物館
 (Kaiserin Elizabeth Museum Possenhofen)

開館時間 5月1日~10月20日 金土日祝の12時~18時
ポッセンホーフェンの駅舎内には、エリザベート博物館があります。ウィーンの王宮内にある立派な博物館と比較するとプライベートな小さな博物館ですが、貴重な写真など展示されていて、彼女の生い立ちに触れることができます



ホテル・カイザリン・エリザベートHotel Kaiserin Elizabeth) @ フェルダフィンク(Feldafing)
ポッセンホーフェンから南に2キロのフェルダフィンク。オーストリア皇后となってからも、生まれ育ったこの地が好きで、フェルダフィンクのこのホテルにはお供を連れて20回以上訪れたといいます。現在は4つ星のホテル。2階にはSISI Suite(シシィのスイートルーム)があり、宿泊できます。お庭にもエリザベートの像が建っています。



薔薇の島(Rosen Insel) @ フェルダフィンク(Feldafing)

ルートヴィヒ2世の父マクシミリアン2世が整備したこの島は、エリザベートとルートヴィヒ2世が、2人で度々語らい合った場所。ルートヴィヒ2世の逝去後、島を手入れする人はなく、バイエルン州が1978年に80万DMで買い取り、現在はカジノとバラ公園のある島となっています。5月中旬から10月半ばまでフェルダフィンクからフェリーが出ています。


シュタルンベルク湖畔の2人のゆかりの地へは、ミュンヘンから列車と遊覧船でアクセスできます。または、日本語ガイドの話に耳を傾けながら、優雅に専用車で周られるのもおすすめします。日本語ガイドと公共機関を使っても巡れますよ。

以上、ミュンヘン市内と近郊の2人のゆかりの地をごしょうかいしました。エリザベートのその後の人生にご興味あれば、エリザベートゆかりの地(ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ブダペスト)を巡る旅として、姉妹サイトのオーストリア・エクスプレスのブログでご紹介しておりますので、合わせてご覧下さい。

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