ヘルマン・ヘッセその2 テュービンゲンの書店員時代


「詩人になるか、もしくは何にもならない」と決意しマウルブロン神学校から逃げ出したヘッセは、その後、自殺未遂をおこし精神病院に3ヶ月間入れられてしまいます。退院後はギムナジウムに入学するも、退学。カルフの塔の時計見習い工にもなりますが、続きません。1895年、ようやくテュービンゲンのヘッケンハウアー書店員見習いとなり、落ち着く場所を見つけました。ヘッセ18歳。店員達の教養には敬意の念を持ったといいます。仕事以外は1人部屋でゲーテや古典文学を読破。詩人になる夢を、独学で実現させていったのでしょう。宣教師の両親は、ヘッセをテュービンゲン大学の神学部に入学させたいという希望があったようですが、学生生活は彼には時間の浪費と思えたそうです。住まいは下宿でHerrenbergerStrasse 28ヘレンベルガー通り28番地。Holzmarkt5のヘッケンハウアー書店からは徒歩10分程度。この書店で3年間見習いとして、1年間書店員として働きます。夢に向かって歩み始めたヘッセ。ヘッケンハウアー書店では、常時ヘッセに関する展示がされています。

Buchhandlung Heckenhauer Antiquaritaet  書店&古書店ヘッケンハウアー


テュービンゲンは、1477年の大学創立以来、次々と関連施設が建てられ、街全体が大学のキャンパスになっています。天文学者ケプラーや、詩人ヘルダーリン、哲学者ヘーゲルも学んだそうです。夏期は静かですが、他の時期は活気に溢れていますよ。テュービンゲン駅に着いたらエーベルハルト橋に向かいましょう。この橋の上は季節を問わずの撮影ポイント。ネッカー川沿いにパステルカラーの家が並ぶ、美しい景色に出会えます。橋を左に行くと旧市街。カフェ・レストランやショップが並んでいます。
人口の4割が学生や大学関係者なので、安くて美味しいお店が沢山あります。郷土料理のマウルタッシェン(ラビオリの一種)でお腹一杯にしてください

また、今年で13回目になるドイツ最大のチョコレート祭りが毎年12月はじめに開催。2018年は12月4日~9日。チョコレート店100社が旧市街に出展。ちなみにクリスマスマーケットは2018年12月14日~16日です。手作りのお店ばかりの温もり溢れるマーケットです♪
写真 chocolART HPから


1899年ヘッセ22歳、 最初の本「ロマン的な詩集」がドレースデンのピーアソン社から、また「真夜中過ぎの一時間」がイェーナのディーデリヒス社から出版されます。この後、4歳から9歳まで住んだスイスのバーゼルに向かいます。

ヘッセのバーゼル時代はこちらで紹介しています。(スイスエクスプレスのサイトにリンク)

テュービンゲンへはシュトゥットガルトから50分程度。
テュービンゲン観光案内所 日本語
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