ドイツの朝食


ドイツの朝食

これは私の個人的な印象ではありますが、ドイツ人にとって 朝食は1日3食の食事の内、最もこだわりの強い食事のようです。


日本に遊びに来たドイツ人の友達はほとんど全員日本の食事が好きで、喜んで食べてくれるのですが、日本の旅館などに泊まると、朝食だけはドイツ風がいいな~と話す人が多いです。


ドイツでは、忙しい平日の朝は、「ミューズリー」という、オーツにドライフルーツやナッツが入った一種のシリアルにヨーグルトや牛乳をかけたものを軽く食べたり、スライスしたパンにバターとジャムを塗った程度のごく軽いものを食べてでかけることが多いようです。


が、週末は家族そろって豪華な朝食を楽しみます。


ドイツの週末の朝はあちらこちらからコーヒーの香りがしてきます。週末でも朝食に焼きたてのBrötchenを求めてパン屋さんに足を運ぶ人が多いので、パン屋さんは日曜日も早朝だけ開店しています。

最近のパン屋さんはチェーン店が増えて、味は画一的ですが、成型されたパンを店内のオーブンで次から次へと焼いていくので、香ばしい香りが店内中漂っています。朝からこの朝食用の焼きたてパンを求めてパン屋さんに行くのが大好きでした。


「Brötchen」とはドイツ語の「Brot」に「chen」という「小さいもの」という意味を持つ接尾辞がついたもので「小パン」という訳になります。外はフランスパンのようにパリパリで中はしっとりとした白パンが一番オーソドックスなものです。


白パンのみならず、全粒粉で作られていたり、ライ麦が多く配合されたものもあり、その場合は黒っぽい色をしていますし、ひまわりの種、けしの実などがのったものなど、様々な種類があります。形も地方によって違いがあります。


テーブルマナーとしてはBrötchenはちぎらないで、横からナイフを入れてパンをくるくると一回転させながら横半分にカットします。カットしたパンの半分にバターやジャムを塗ったり、もう半分にハムやチーズ、きゅうりやトマトのスライスをのせたりしてオープンサンドのようにして食べます。

半分ずつ違う味が楽しめるので、この食べ方はおすすめです。
駅などではサンドイッチのようにして具が中にはさまって売られていますが、家庭ではいろいろな味を楽しめるようにオープンで食べるのが普通です。

私自身はドイツにあまたある種類のジャムをのせて食べるのが大好きです。

スーパーに行くと、ベリーだけでも何種類ものジャムがあります。私のお気に入りはキルシュ(さくらんぼ)のジャムです。
クリームチーズとジャムの組み合わせも絶品です。

ドイツの家庭では庭で採れた果物やベリーなどで手作りのジャムを作る人も多く、マーケットなどでも手作りのジャムが売られていたりします。
びん詰めなので、持ち帰るときに気を使いますが、おみやげにもいかがですか。

おいしいドイツの朝食を是非堪能してきてくださいね。









ドイツエクスプレス
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