南ドイツ、アルプス山間部の村々の建物には壁絵が多くみられますが、特にオーバーアマガウのフレスコ画は、宗教画からグリム童話まで様々な壁絵のある村として有名です。
この小さな村には10年に1度、数十万人が押しかけるとても有名なイベントがあります。
それは村の人々が総出で開催する、世界最大規模の「キリスト受難劇(パッションプレイ)」です。
今回の公演期間は、2020年5月16日(土)~10月4日(日)です。
1年前にドイツエクスプレスのブログでツアー募集開始のお知らせをさせていただきましたが、これまでに総勢100名以上のお客様がお申込みくださいました。
ご案内していたパッケージプランも完売となり、追加でお席を確保いたしました。現在ご案内できる日程は次の日程となります。
2020年10月3日(土)~4日(日)1泊2日プラン
2020年 9月2日(水)~4日(金)2泊3日プラン
いずれも、カテゴリーBのパッケージプランです。
上記以外の日程に関しましては、現地に空きを確認させていただきますのでこちらもお気軽にお問合せくださいませ。
受難劇鑑賞前後のツアープランに関しましては、お客様のご希望を伺いドイツエキスパートのコンシエルジュが最適なプランをご提案させていただきますのでご安心ください。
《キリスト受難劇上演の背景》
ドイツ30年戦争の頃です。オーバーアマガウではペストの蔓延により多くの村人が亡くなりました。村人たちは神様に、ペストの犠牲から村を救ってほしい、その代わりに「イエス・キリストの受難と死と復活の劇を10年に一度上演します」と誓いました。
ペストはおさまり、村人は神様への約束どおり、1634年の聖霊降臨日にペストで亡くなった人々の墓の上に舞台を造り、初演を開催しました。それ以来10年に一度、上演を続け、2020年の公演は42回目を数えます。
オーバーアマガウの村の人口5,000人のうち、半数の2,500名が、この上演に演技、オーケストラ、コーラス、裏方に渡って関わっています。
上演時間は前半+後半合わせて6時間ほどで、途中ディナーをはさみます。沈みゆく太陽、夕暮れから夜へと周囲の情景の変化も演出の一部として計算され尽くし、その全てが相まって観客を美しい聖書の世界へと誘います。
期間中公演回数は100回に渡り、数十万人の観客がこの劇を見るために世界中から集まります。
10年に一度のこの機会をどうかお見逃しなく。