ギーンゲンのシュタイフ・ミュージアム


写真Teddybaeren  シュタイフ社のHPからhttps://corporate.steiff.com/en/steiff-teddy/

テディベアで日本でも人気のシュタイフ社。世界的なメーカーは南ドイツの小さな町ギーンゲンにあります。

創業者は1847年生まれのマルガレーテ・シュタイフ。幼少の頃の病気のせいで両足と右手が不自由になり、生涯車椅子で生活をした女性です。両親は障害があっても学校に通わせました。やがて彼女は洋裁学校に通い、才能を開花。2人の姉と洋裁店を営み人気の洋裁店にしました。仕事の合間に作った小さなゾウのぬいぐるみを、甥姪や友人達にプレゼント。これが評判となり、お店の前には長い列。ゾウのぬいぐるみは5000体以上売れたそう。1880年のことです。子供たちの笑顔を見て、彼女は高品質のぬいぐるみを作成することを決意。1903年にはライプチヒの見本市にくまのぬいぐるみを出展。アメリカ人のバイヤーが見初め、3000体の注文が入ります。後にルーズベルト大統領の晩餐会のディスプレイに使われ、くまのぬいぐるみは大統領のニックネームのテディにちなんで、テディベアと呼ばれるようになりました。1909年マルガレーテは61歳の生涯を閉じます。彼女は障害を持つ人に仕事を与え、子どものいる人には会社への同伴を認めるなど、20世紀初頭に先進的な会社を作りました。遺族や従業員たちは彼女の意思を継いでゆくことを誓ったということです。現在では、品質の良さと安全性で出産のお祝いにはシュタイフ社の製品(ぬいぐるみやベビー服など)がドイツのみならず日本でも人気ですね。

ギーンゲンのシュタイフ・ミュージアムには、製造過程が見られる工房、ビストロ・カフェに、ショップにアウトレット。体験型ミュージアムはぬいぐるみ達が日本語で話してくれる場合も♪ ご夫婦やご家族、お友達同士、誰でも楽しめると思いますので、是非遊びに行ってみて下さい。


シュタイフ・ミュージアム ドイツ語
12月25日26日、1月1日とイースター前の金曜日(Kafreitag)のみ休館
12月24日と31日は13時まで開館 その他は10時から18時まで開館

シュタイフ社公式HP 
日本語

アクセス

ミュンヘンから鉄道でウルムへ(約1時間15分)、ウルムで乗り換えギーンゲンへ(約30分)
または、シュトゥッツガルトから鉄道でギーンゲンへ1度乗り換え1時間半です。駅からミュージアムまで徒歩10分。道路に書かれた可愛らしいクマの赤い足跡を辿ると着きますよ♪


ギーンゲンに行く際に乗換えるウルムは世界一高い塔を誇るドナウ川沿いに開けた商人の町。ドナウ川沿いの漁師の一画(Fischerviertel)はパステルカラーの木組みの家々が建ち並びとってもいい雰囲気です。現在はレストランやカフェ、アンティークショップなどになってい
ます。ギーンゲンに行かれる際はウルムにちょっと立ち寄るのをお勧めします。
ウルムの漁師の一画


シュタイフ社公式サイト 日本語







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