南北近隣のローテンブルクやネルトリンゲンはかなり破壊されたのに対し、ディンケルスビュール(Dinkelsbühl)は近代ドイツの3つの戦争、30年戦争、第一次大戦、第二次大戦でほとんど戦火を浴びませんでした。そのため城壁と建物は建築当時の姿のまま、丹念に整備され、今の時代まで引き継がれています。
この街を有名にしているのは、可愛らしい街並みだけではありません。
毎年7月中旬に、キンダーツェッヒェ(Kinderzeche)という子供祭りが開催されます。
30年戦争中の1632年春、ディンケルスビュールはスウェーデン軍により包囲され、一時占領されました。新教徒軍は町を焼き払おうとしたのですが、子供たちを連れた娘ローレに町の救済を懇願され、焼き討ちを取りやめました。町の人々は町を救った子供たちに感謝し、もてなしたというエピソードに由来しています。
10日間にわたるお祭りの期間中、歴史劇、ダンス、コンサート、そして中世の衣装に身を包んだ市民によるパレードなど、様々なプログラムが催されます。もちろん、主役は子供たち。子供たちが様々な衣装を身にまといパレードで行進する姿はとても可愛らしく、見ているだけで楽しい気分になります♪ ロココ衣装の子供吹奏楽団も演奏を披露します。
中世の面影が残る小さな町が、子供祭りで賑やかになります。溢れる子どもたちの可愛い笑顔に会いに、7月のディンケルスビュールを訪れてはいかがでしょうか。
町全体は大きくなく、おすすめ散策コースは街のアクセス拠点となる市庁舎広場から、マルクト広場を経て南東のネルドリンガー門方面や、マルクト広場にある聖ゲオルク教会辺りです。半日でオレンジ色の屋根と、木組みの家々の街並みを堪能出来ます。
★ディンケルスビュール『歴史子供祭り(キンダーツェッヒェ)』
開催日程:2018年7月13日(金)~22日(日)
ディンケルスビュールは1985年に鉄道による旅客輸送が廃止されたため、アクセスが限られています。
ドイツエクスプレスでは、鉄道では行きにくい小さい町を専用車で効率よく巡るツアーをご用意しております。素朴で温かい田舎町を楽しみたい方にお勧めです!ご希望に合わせたツアーをアレンジ致します。
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