2023年4月《春休み旅行》バッハを深掘り！『テューリンゲン・バッハ週間』

★2023年3月31日～4月23日開催★

数あるプログラムの中から、日本人で現地在住のドイツバロック音楽学者が魅力あるコンサートを厳選！テューリンゲン州各地でバッハの人生を辿りながら本場のバッハ音楽を聴く体験は格別なものになること間違いなしです。

2023年のイースターは4月7日（金）～10日（月）。キリストの復活を祝うイースターはクリスマスと並ぶ重要な祭日で、ドイツは春らしい華やかで明るい雰囲気に包まれます。この時期ならではの可愛いスイーツや工芸品などのおみやげ探しも旅の楽しみですね。

写真：©Thomas Müller Weimar GmbH

写真：🄫Michiel Hendryckx

時間：19：30～
会場：アイゼナハ・聖ゲオルク教会

演奏者：フィリップ・ヘレヴェッヘ
　　　　コレギウム・ヴォカーレ・ヘント

演奏曲目：J.S. バッハ『ヨハネ受難曲 BWV245』

2022年の75歳の誕生日を機に、その古楽界における功績と類い稀な存在感が再び話題となったフィリップ・ヘレヴェッヘ。指揮者であり精神科医でもあるヘレヴェッヘが1970年に設立したコレギウム・ヴォカーレ・ヘントは、数十年に渡りクオリティーの高い解釈のアプローチを追求し続け、ルネッサンス、バロック、ロマン派音楽の認知度に国際的な貢献をもたらしてきた。バッハの《ヨハネ受難曲》は彼のレパートリーとして定着しているもののひとつであるが、バッハが洗礼を受けたアイゼナハで指揮するのは今回が初めてとなる。

写真：🄫LEES

時間：18：00～
会場：アルンシュタット・バッハ教会

演奏者：ラース・ウルリク・モルテンセン
　　　　コンチェルト・コペンハーゲン

演奏曲目：G.P. テレマン『リコーダーのための組曲 TWV55A2』
　　　　　J.S. バッハ『カンタータ第54番《罪に手むかうべし》BWV54』
　　　　　J.S. バッハ『カンタータ第182番《天の王よ、汝を迎えまつらん》BWV182』

本音楽祭のレギュラー出演者であるコンチェルト・コペンハーゲン（ラース・ウルリク・モルテンセン指揮）が、その全身全霊をかけたプログラム。バッハがワイマールで作曲した2曲のカンタータに加え、アイゼナハでカントールとして活躍したゲオルク・フィリップ・テレマンの協奏曲も演奏される。テレマンはヨハン・ゼバスティアン・バッハの友人でもあり、彼の息子カール・フィリップ・エマニュエルの代父でもあった。

写真：🄫Gerard Collett

時間：19：00～
会場：ワイマール市教会

演奏者：ソロモンズ・ノット
　　　　ジョナサン・セルズ

演奏曲目：J.S. バッハ『マタイ受難曲 BWV244』

「テューリンゲン・バッハ週間」音楽祭2017年の《ヨハネ受難曲》の絶賛デビュー以来、当音楽祭で大人気のイギリス発祥アンサンブル、ソロモンズ・ノット。カンタータ、モテット、受難曲の演奏にて、ソリストたちが暗譜で歌うことによって作品により近づき、技巧的で感動的な演奏を生み出す。今回は初めて《マタイ受難曲》に取り組む。印象に残る魅惑的な聖金曜日の演奏に乞うご期待を。

写真：🄫Mirjam Devriendt

時間：16：00～
会場：アイゼナハ・聖ゲオルク教会

演奏者：ビーロック・オーケストラ（アンサンブル・イン・レジデンスⅠ）
　　　　ルネ・ヤーコプス

演奏曲目：J.S. バッハ『カンタータ第170番《満ち足れる安らい、嬉しき魂の悦びよ》BWV170』
　　　　　J.S. バッハ『カンタータ第199番《わが心は血にまみれ》BWV199』
　　　　　G.B. ぺルゴレージ『スターバト・マーテル』

今、最も成功している革新的なバロック・オーケストラといえば、このビー・ロックだろう。最上級の芸術的クオリティーに加え、バロック音楽に新たな光を当てることを目的とした興味深いプログロムやコラボレーションで注目を浴びている。本音楽祭の3公演においても、スター指揮者ルネ・ヤーコプスとの共演、オーケストラ＆ヴォーカル・アンサンブル、ソロとエレクトリック・ギターで新しい音色を創造するクロスオーバーといった、このオーケストラならではの多様性が満開。新たな発見があること間違いなし！

写真：🄫Meike Kenn

時間：16：00～
会場：マイニンゲン・エリザべーテン城

演奏者：ラヘル・マリア・リリング（ヴァイオリン）
　　　　アンネ＝モニカ・フォン・トヴァルドフスキ（ピアノ）
　　　　カーン・ブラーク（エレクトロ）

演奏曲目：J.S. バッハ『無伴奏ヴァイオリン・パルティータ BWV1004 ニ短調』
　　　　　J. ブラームス『ヴァイオリン・ソナタ op.108 ニ短調』
　　　　　M. レーガー『3つの小品 op.79D』

一風変わった体験型コンサート。バロック様式のお城の様々な空間を演奏家と一緒に見て聴いて歩いて楽しもう！バッハの他、この城で活躍したブラームスやレーガーなどの作品を演奏。原曲だけでなく、ソリストのアレンジを通して、偉大な作品を新たな角度から再発見。

写真：🄫Ayane Shindo

時間：11：30～
会場：ドルンハイム・聖バルトロメウス教会

演奏者：柴田俊幸
　　　　アンソニー・ロマニウク

演奏曲目：
J.S. バッハ『フルート・ソナタ　ハ長調 BWV1033』
J.S. バッハ『フルート・ソナタ　ロ短調 BWV1030』
C.P.E.バッハ『フルート・ソナタ　ニ長調 Wq.129』
P. グラス『フルートとピアノのためのファサード』他

2つのピリオド楽器によるダブルサンド体験。フリードリヒ大王や伝説のヴィルトゥオーゾ、ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツが演奏したフラウト・トラヴェルソのレプリカを用いる日本人フルート奏者、柴田俊幸に対し、アンソニー・ロマニウクはバッハの生前に作られた最初期のフォルテピアノのレプリカで共演。すでに録音で高評価を得ているデュオの夢のステージが、ここバッハの聖地、バッハが結婚式を挙げた教会でよみがえる！

写真：🄫Kuenstler Agentur

時間：19：30～
会場：エアフルト・シアター

演奏者：クリスティーナ・プルハール
　　　　ラルペッジャータ

演奏曲目：シュッツ、バッハ、タイレ、エルレバッハ、リッターの作品

欧州古楽界で30年のキャリアを持つリュート奏者、クリスティーナ・プルハールのアンサンブル「ラルペッジャータ」。洗練された印象深きパフォーマンス、クロスオーバーの音楽づくりが高い評価を得ている。その即興性と何よりも演奏する喜びをモットーとする彼女のパフォーマンスは、古楽の聴衆の幅を押し広げてきた。素晴らしきソリストとの共演が、天上にいるようなコンサートを体験可能に。

写真：🄫Uwe Arens

時間：15：00～
会場：ワイマール市教会

演奏者：ベルリン古楽アカデミー

演奏曲目：
G.P. テレマン『序曲ブルレスケ 変ロ長調 TWV55：B8』
P.A. ロカテッリ『コンチェルト・グロッソ へ短調 op.1,8』
C.P.E バッハ『チェンバロ協奏曲 イ短調 Wq1/H403』
J.B. バッハ『序曲（組曲）第2番 ト長調』
T.アルビノーニ『ソナタ第5番 変ロ長調 op.2,9』
J.S. バッハ『管弦楽組曲第2番 BWV1067』

ベルリンの壁崩壊前の1982年に東ドイツで誕生した古楽アカデミー。ドイツの東西統一以前からルネ・ヤーコプスといったスタートのコラボレーションで注目を浴びてきた。その後、最高レベルの芸術性を備えたアンサンブルへと急速に成長し、古楽界でその実力に定評のあるアンサンブルとしての地位を確立。ワイマール市教会内の著名なクラーナハの祭壇前で、アンサンブル自身の、そしてバッハの渾身の力と精神が込められたプログラム「バッハの好んだ音楽」を披露。