バウハウスとは建築とデザインを主とした総合芸術学校のことで、第一次世界大戦後の1919年、ドイツ中部のヴァイマール(ワイマール)に設立されました。
バウハウス誕生の背景には、19世紀末にイギリスで起こった「アーツアンドクラフト運動」がありました。この運動は、産業革命が生み出す大量の粗悪工業製品に意義を唱え、中世の手仕事に回帰しようとする運動でした。
この運動の影響を受け、ドイツでは建築家や工芸家により結成されたドイツ工作連盟が誕生し、芸術と産業の融合をかかげ、製品の質の向上を目的に規格化を推進しました。
ベルリンで活躍していたヴァルター・グロピウスは学長推薦を受けていたヴァイマール美術学校を隣の工芸学校を統合し、建築部門を新しく加えるかたちでバウハウスを開校させました。
ここでは、建築を最終的な教育の目標とした上で、手工業の訓練と習得を通じて絵画・彫刻・工芸・写真・舞台装飾などすべての芸術分野の統合を目指す独自の教育システムを確立していきました。
グロピウスは、当時を代表する芸術家、ウィーンのヨハネス・イッテン、パウル・クレー、ヴァシリィ・カンディンスキー、ラースロ・モホイ=ナジといった錚々たるメンバーを講師として招き、新しい造形教育に取り組みました。
バウハウスの教育システムは基本教育と実技の2つのコースから構成され、それぞれのコースにいるマイスター(親方)と言われる教員のもと学習するものでした。基本教育では理念や表現、構成を学び、その後工房にはいり木工や金工、ガラス、陶器などより実践的な技術を学ぶシステムがとられていました。
1923年に開催されたバウハウスの展覧会では、芸術と技術の新たな統一や、機械生産を前提にしたプロトタイプ製作への取り組みが行われ、バウハウスは世界で注目を受ける存在となりました。
ヴァイマール共和国の経済情勢悪化と政治的混乱により、バウハウスは拠点をヴァイマールからデッサウへと移しますが、ナチス・ドイツからの弾圧を受けてベルリンに移転した後、1933年に完全に閉鎖します。
多くの教師陣はアメリカに亡命、シカゴにバウハウスの意思を継ぐニュー・バウハウスを設立し、世界中にバウハウスの理念を広めていきました。バウハウス最後の校長を務めたミース・ファン・デア・ローエは、シカゴに亡命してアーマー大学(現在のイリノイ工科大学)建築学科の主任教授に、またデザイナーのヨゼフ・アルバースは、イエール大学で教鞭をとりました。創設者のグロピウスは、最終的にハーバード大学に落ち着き、ハーバード大学デザイン大学院で1952年まで主任教授を務めました。
多くの教師陣はアメリカに亡命、シカゴにバウハウスの意思を継ぐニュー・バウハウスを設立し、世界中にバウハウスの理念を広めていきました。バウハウス最後の校長を務めたミース・ファン・デア・ローエは、シカゴに亡命してアーマー大学(現在のイリノイ工科大学)建築学科の主任教授に、またデザイナーのヨゼフ・アルバースは、イエール大学で教鞭をとりました。創設者のグロピウスは、最終的にハーバード大学に落ち着き、ハーバード大学デザイン大学院で1952年まで主任教授を務めました。
バウハウス設立から閉鎖までわずか14年間という短い期間ではありましたが、その功績は大きく、モダンデザインの基礎を作り、今もなお、世界中の建築やグラフィックデザイン界など、さまざまな分野に多大な影響を及ぼしています。近代テクノロジーを積極的に取り入れ、「機能>形」つまり「機能を優先的に考えたデザイン」「ユーザー目線でのデザイン」を目指しました。
1919年にグロピウスにより設立された「バウハウス」。
2019年はバウハウス創立100周年の記念すべき年です!
ドイツエクスプレスではバウハウス創立100周年記念のモデルツアーをご用意いたしました。
ツアーでは、世界中のクリエイターが集う巨大都市ベルリン、デザイン建築をリードしてきた「バウハウス」発祥の地ヴァイマール、そして傑作建築であるバウハウス校舎や教授住宅などが現存するデッサウを巡ります。バウハウスの理念を継承するディーターラムスが手掛けたブラウンコレクションやヴァイセンホーフ住宅博物館も訪れるプランです!ベルリンでは、スタイリッシュなデザインホテルにも宿泊します。
2019年はバウハウス創立100周年の記念すべき年です!
ドイツエクスプレスではバウハウス創立100周年記念のモデルツアーをご用意いたしました。
また、訪問先の各都市では現地在住の日本語ガイドが街の見どころ、バウハウス関連施設をご案内します。プライベートガイドとなりますので、休憩時間や各観光施設での滞在時間も、ご希望に合わせて臨機応変に対応します。初めての個人旅行も安心してお楽しみいただけます。
バウハウス関連の施設が100周年記念年に合わせてリニューアル工事中です。
現時点での情報を掲載させていただきます。
※ご注意※
<ベルリン>*詳細な工事終了予定の情報が入りましたら、お知らせいたします。
バウハウス資料館・・・現在、改装拡張工事中ですが、臨時の展示場とミュージアムショップがオープンしています。
新ナショナルギャラリー・・・バウハウス最後の校長を務めたミース・ファン・デア・ローエ設計によるガラス張りのモダンな建物ですが、改修工事中のため閉館しています。
<ヴァイマール>*リニューアルオープンの日程が発表されています。
バウハウス博物館(世界遺産)・・・2019年4月6日よりリニューアルオープンします。
【開館時間】★2019年4月6日~12月31日
月曜日:10時~14時30分、火~日曜日:10時~18時
ハウス・アム・ホルン・・・グロピウス設計の実験住宅でプレハブ住宅の原形と言われています。
2019年5月18日よりリニューアルオープンします。
【開館時間】★2019年5月18日~10月27日
月・水・木・金・土・日曜日:10時~18時(火曜日休み)
★2019年10月28日以降
月・水・木・金・土・日曜日:10時~16時(火曜日休み)
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<ベルリン>*詳細な工事終了予定の情報が入りましたら、お知らせいたします。
バウハウス資料館・・・現在、改装拡張工事中ですが、臨時の展示場とミュージアムショップがオープンしています。
新ナショナルギャラリー・・・バウハウス最後の校長を務めたミース・ファン・デア・ローエ設計によるガラス張りのモダンな建物ですが、改修工事中のため閉館しています。
<ヴァイマール>*リニューアルオープンの日程が発表されています。
バウハウス博物館(世界遺産)・・・2019年4月6日よりリニューアルオープンします。
【開館時間】★2019年4月6日~12月31日
月曜日:10時~14時30分、火~日曜日:10時~18時
ハウス・アム・ホルン・・・グロピウス設計の実験住宅でプレハブ住宅の原形と言われています。
2019年5月18日よりリニューアルオープンします。
【開館時間】★2019年5月18日~10月27日
月・水・木・金・土・日曜日:10時~18時(火曜日休み)
★2019年10月28日以降
月・水・木・金・土・日曜日:10時~16時(火曜日休み)
モデルツアーはこちらをご覧下さい↓
2019年バウハウス創立100周年記念!~モダン建築とバウハウスのルーツを探る旅~6日間
2019年バウハウス創立100周年記念!~モダン建築とバウハウスのルーツを探る旅~8日間
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ドイツ旅行のご計画にはこちらのブログ記事もご参照くださいね。
2019年ドイツイベント一覧【保存版】~ドイツ旅行の計画に役立つ!~